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 ETGSレポート
アマチュアゴルファー「ノリ」の閃き
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第46回
ラフからのショットを考える

いやいや、先日の台風12号は凄かったですね。
国内男子ツアー「フジサンケイクラッシック」はこの影響で大幅に進行が遅れ、不規則な36ホールに短縮されて実施になったことは皆様も記憶に新しいと思います。選手からの不平不満が飛び出しだけでなく、ギャラリーの安全面に対する配慮についても物議をかもした大会になってしまいました。
石川遼プロの3連覇のかかった大会でしたが、阻んだのは何と台風だったともいえると思います。

3.11の震災から半年が過ぎた訳ですが、自然の猛威を凌駕する恐怖はないと最近つくづく思います。
皆様の中にも「人間万事塞翁が馬、備えあれば憂いなし」の諺を最近は妙に実感している方も多いと思います。

さてさて今回はラフからのショットについてなんですが、苦手な私にとってはラフからのショットもその程度によっては「ゴルフ災害」なんです。

もちろん、一概に「ラフからのショット」と言ってもボールの沈み方でライの状況が違いますし、その人のヘッドスピードに寄っても打ち方は変わります。

今回はアマチュアに分かりやすく、基本中の基本を横田プロにアドバイスいただきました。

横田プロ
アマチュアの皆さんに多いシチュエーションを想定して説明しましょう。
H.C18でヘッドスピード42m/sのAさんの場合です。380Y Par4のミドルホール、ティショットが若干スライスして、右のラフにつかまりました。ボールは半分ほど沈んでいる状態です。
残り160Y。皆だったら何番を持ちますか?

Aさんはグローン迄の残り160Yを飛ばせる5番アイアンを持ち、ラフに負けない様に強めにグリップしてボールを直接ミートすべく上から打ちこみました。
その結果・・・
ロフトの立った5番アイアンはラフに負けてフォローが取れず飛距離は50Yそこそこ、しかもひっかけて、またも左のラフに入ってしまいました。
とまぁ、こんな経験をされた方も多いのではないでしょうか?

はい、私です!(涙)

ここでの改善点を幾つかお話ししますね。

・ヘッドスピード42m/sぐらいで、5番を持ったのなら少しフェースを開いてラフの抵抗を少なくするアドレスをとってください。

・グリップはしっかり持つのは左手の小指と薬指だけ、ヘッドのギヤ効果が使えなくなるような両手全体に力を入れたグリップはNGです。

・ラフで上から打ちこむのはSWなどロフトのあるクラブで「出すだけ」を決めた時だけと割り切るべきです。
ヘッドスピード42m/sで残り140Y以上あるグリーンを狙う場合は、手前から草を切るようにして、ヘッドスピードが落ちない様にフォローまで振り切るスイングをすることです。
そのためには、頭をボールの右にしっかり残してスイングしてください。また上体に力が入れば、右肩がかぶって上から打ち込むショットになってしまいます。ボールを上手くミートできたとしても、ネックに芝が絡まりフェースが被って左に引っ掛けが出てしまうんです。

ポイントは、頭を残して緩やかな入射角度から低く長くフォロー、フィニッシュまでしっかりとることです。

私はたくさんの女子プロを指導していますが、男性に比べてパワーが無い彼女たちがラフからでも上手にショットするための基本として教えていることです。
フライヤーを考えるアマチュアが多いのですが、確かにフェースとボールの間に芝が入ってスピンが減りますので、グリーンに届けば止まらないケースも想定しなくてはいけません。
ただ、ヘッドスピード42m/sぐらいであれば、さほど影響なしぐらい考えて良いと思います。
160Yを8番ぐらいで打つようなヘッドスピードでH.C10~13ぐらいになったら考えて下さい。

但しボールがすっぽり芝に沈んでいる場合は、ロフトのあるクラブでバンカーショットのようにエクスプロージョンで脱出優先をお勧めします。
この場合はコックを使って開いたフェースを手前からバンスを滑らして打つ方が確実です。。

特にアプローチに関してもう少し詳細をお話ししますと、私はラフからの打ち方を
3つのキャリーとランの組み合わせ x 3つの沈み方=9種類
に分けて考えています。
フェースを開いてキャリー主体の高い球、ランニング主体の低いアプローチ
その中間のピッチエンドランを球の沈み具合で打ち分ける方法です。
詳しくは『72ヴィジョンGOLF 9月号』:ベースボールマガジン社にも特集されていますので興味のある方はご覧ください。

いずれにしても大事なことは、状況判断と自身のスキルのバランスを考えてその状況からどんなショットを打つのかを決定することが大切です。
スコアをまとめることを優先させるのであれば、まず、今の自分で最良の結果を出せるショットを選択してください。
そのためにもたくさんラウンドして多くのケーススタディを頭と身体両方に覚えさせることですね。

ETGSのグラスバンカーも芝が育成しましたので今後のレッスンにも取り入れて行きます。

よくわかりました。
しっかしゴルフは長ーい道程ですね。

 
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